エアコンの選び方|型落ちモデルと最新モデル、どっちがいい?

エアコンの選び方 アイキャッチ画像(クリーム背景に水彩風のエアコンアイコン) 選択

エアコンの買い替えを考えたとき、多くの人が「型落ちモデル」と「最新モデル」のどちらを選ぶべきか迷います。結論から言うと、この選択は値段の安さだけでは決まらず、初期費用を抑えることを優先するか、それとも省エネ性能を含めた長期の電気代まで含めて考えるかという軸でほぼ方向が定まります。ここを曖昧にしたまま値札の安さだけで型落ちモデルを選ぶと、後になって「最新モデルの省エネ機能を選んでいれば毎月の電気代がもっと抑えられたのに」と感じるケースもあります。この記事では両者の違いを整理し、3つの基準で切り分けたうえで、「こういう場合は型落ちモデル・こういう場合は最新モデル」という形まで落とし込みます。

型落ちモデルと最新モデルは、そもそも何が違うのか?

この2つの製品群は、本体価格の傾向と、搭載されている省エネ性能・付加機能の新しさという2つの層で違いが出ます。先に一覧にします。

比較の観点 A:型落ちモデル B:最新モデル
本体価格の傾向 販売時期によっては値下げ・セール対象になりやすい 発売直後は価格が高めに設定されている場合が多い
省エネ性能の傾向 発売年式によっては最新基準より省エネ性能が劣る場合がある その時点の省エネ技術を反映したモデルが多い
付加機能の搭載状況 基本的な冷暖房・除湿機能が中心の製品が多い スマート家電連携・空気清浄機能等が搭載されている場合がある
畳数・容量のバリエーション 在庫限りのため、店舗によって選べる容量が限られる場合がある 畳数帯ごとのラインナップが揃っている場合が多い
メーカー保証の条件 基本的には最新モデルと同条件の場合が多いが、製品ごとの確認が必要 同様に製品ごとの確認が必要
元に戻せるか(選択のやり直しやすさ) 在庫が無くなると同じモデルの再入手が難しくなる ラインナップとして継続して販売されるため、比較検討の時間を確保しやすい

表の中で特に見ておきたいのが、「省エネ性能の傾向」の行です。型落ちモデルは本体価格を抑えやすい一方、モデルによっては最新モデルより省エネ性能が劣る場合があり、その差が長期の電気代に反映されることがあります。設置後に長く使い続ける前提であれば、本体価格だけでなくこの差も含めて検討することをおすすめします。

型落ちモデルか最新モデルかを決める3つの基準

次の3つを順番に確認してください。基準1が最初に来るのは、ここでほぼ方向が決まる場合が多いためです。

基準1:初期費用を抑えたいか、長期の電気代まで含めて総コストを考えたいか

できるだけ早く・安く設置したい場合はAに近づきます。型落ちモデルはセール等により本体価格を抑えやすいためです。一方、数年単位で使い続ける前提で、本体価格と電気代を合わせた総コストを重視するのであれば、省エネ性能を反映したBのほうが有利になる場合があります。ここが最も判定力の高い基準です。

基準2:スマート家電連携や空気清浄等の付加機能をどこまで必要とするか

スマートフォンからの操作や他の家電との連携、空気清浄等の付加機能を使いたいのであればBのほうが選択肢が広くなります。逆に、冷暖房・除湿という基本機能で十分であれば、Aの型落ちモデルでも実用上の不便は少ない場合が多くなります。

基準3:設置したい時期が、型落ちセールの時期と重なるかどうか

型落ちモデルのセールは新モデル発売の直前・直後に多く見られます。設置時期をこの時期に合わせられるのであればAの選択肢が広がります。一方、引っ越しや故障対応等ですぐに設置が必要で時期を選べない場合は、その時点で店頭に並んでいるBを中心に検討することになります。

3つの基準で見る、型落ちモデルが向いている人・最新モデルが向いている人

型落ちモデル(A)が向いているのは、次のような場合です。

  • 初期費用をできるだけ抑えたい
  • 冷暖房・除湿といった基本機能で十分と感じている
  • 設置時期を型落ちセールのタイミングに合わせられる
  • スマート家電連携等の付加機能を特に必要としていない

最新モデル(B)が向いているのは、次のような場合です。

  • 本体価格より長期の電気代を含めた総コストを重視したい
  • スマート家電連携・空気清浄等の付加機能を使いたい
  • 畳数・容量のバリエーションから選びたい
  • 設置時期を選べず、その時点のラインナップから選ぶ必要がある
基準1:初期費用重視か長期の総コスト重視か総コスト重視初期費用重視基準2:付加機能をどこまで必要とするか付加機能が必要基本機能で十分基準3:設置時期が型落ちセールの時期と重なるか重なる重ならないA:型落ちを検討A:型落ちを検討A:型落ちを検討B:最新モデルを検討
3つの基準による判定の順序。基準1・基準2・基準3の順に確認する。

基準が割れた場合(例:基準1は総コスト重視でB寄り、基準3は設置時期が型落ちセールと重なっておりA寄り)は、基準1を優先することをおすすめします。省エネ性能による電気代の差は使用期間が長いほど積み重なる一方、設置時期はあくまでタイミングの都合であり、店舗への問い合わせ時期を調整することである程度動かせる余地が残るためです。

型落ちか最新かを決める前に、先にやっておくこと

  • 設置する部屋の畳数を測り、対応する畳数帯の製品に候補を絞っておく
  • 資源エネルギー庁が定める統一省エネラベルの年間目安電気料金の表示を、同じ畳数帯のモデル同士で比較しておく
  • 家電量販店やメーカーの型落ちセールの実施時期を事前に調べておく
  • スマート家電連携・空気清浄等、実際に使いたい付加機能を書き出しておく

よくある質問

Q. 型落ちモデルは古い分、故障しやすいですか。

A. 型落ちであることと故障のしやすさが直接結びつくとは言えません。発売時期よりも使用環境やメンテナンス状況の影響が大きいとされています。保証期間や販売店のアフターサービスの内容を確認したうえで判断することをおすすめします。

Q. 型落ちと最新モデルで、価格はどれくらい違いますか。

A. 価格差は容量・メーカー・販売店のセール状況等によって変動するため一律には言えません。購入前に複数店舗・複数モデルで見積もりを比較することをおすすめします。

Q. 電気代の差はどうやって調べればいいですか。

A. 資源エネルギー庁が定める統一省エネラベルに表示されている年間目安電気料金を、同じ畳数帯のモデル同士で比較することで把握しやすくなります。実際の電気代は使用時間・設定温度・住宅の断熱性能等によっても変わるため、あくまで目安として活用することをおすすめします。

あわせて読みたい

マットレスの選び方|高反発と低反発、どっちがいい? — エアコンの検討とあわせて、毎日使う寝具(マットレス)の反発力の選び方も見直しておくと、新生活の準備がまとまります。

執筆者情報

本記事は、選択コラム(複数の選択肢を比較して決めたい読者に向けた記事)の執筆方針に基づき、断定的な結論や効果の保証を避け、読者自身が判断基準を持てるようになることを目的として執筆しています。実在の監修者は現時点でいないため、執筆方針の明記のみを行っています。また、個人の体験談を結論の断定材料として用いていません。価格・省エネ性能・機能はメーカー・製品・販売時期によって異なるため一律には言えず、実際の購入にあたっては各製品の仕様確認・複数店舗での比較検討をおすすめします。特定のメーカー・製品を推奨するものではありません。

タイトルとURLをコピーしました